カラーダイヤモンドは希少?価値とグレード【鑑定士解説】

近年、ピンクダイヤモンドブルーダイヤモンド等、カラーダイヤモンドの需要が高くなっています。

鑑定士としても、宝石市場で見かけることが多くなってきたと実感しています。

カラーダイヤモンドは、通常(無色)のダイヤモンドとは少しカラー表記(評価の仕方)が異なり、カラーの評価に一定のランクがございます。

今回は、カラーダイヤモンドのカラーグレードやその価値希少さについて簡単にわかりやすくお話させていただきます。

これからカラーダイヤモンドを買いたい/売りたい方や、その価値を知りたい方はぜひ参考にしてください。

目次

カラーダイヤモンドの評価種類

まずはじめに、カラーダイヤモンドの評価には下記の8つのグレードがあります。

  1. FAINT(フェイト)
  2. LIGHT(ライト)
  3. FANCY LIGHT(ファンシーライト)
  4. FANCY(ファンシー)
  5. FANCY INTENSE(ファンシーインテンス)
  6. FANCY VIVID(ファンシービビッド)
  7. FANCY DEEP(ファンシーディープ)
  8. FANCY DARK(ファンシーダーク)

下にいくほど、色が濃くなります。

基本的に色が濃い方が価値がありますが、濃すぎても色が暗くなってしまう為、最下の「FANCY DARK」が一番良いわけではありません。

評価基準として一番良いカラーグレードは「FANCY VIVID」となります。

ただし、全てのカラーダイヤに上記のグレードが当てはまる訳ではなく、色の特徴上表記がつかないカラーもございます。

例として、FANCY INTENSE BROWN (ファンシー インテンス ブラウン)や、FANCY VIVID BROWN (ファンシー ビビッド ブラウン)のような色の評価は存在しません。

この場合「濃いブラウン」という時点でDARK等になってしまいます。

このように、カラーダイヤモンドの色によって与えられるグレードが違ってくる点がカラーダイヤモンドにおける評価の特徴の1つです。

カラーダイヤモンド色の種類

次に、カラーダイヤの色の種類について解説いたします。

定番のイエローやブラウンの他、稀少性が高く人気のピンクやブルー、カラーダイヤの中でも最も数が少なく、価値のあるレッド。

他にも、グリーンやオレンジ、パープル、ヴァイオレット、グレーやホワイト、ブラックなど、実は宝石の中で、ダイヤモンドが一番色と色調の種類が多いんです!

更に、単色だけでなく、例えばピンクの中にもオレンジを含んだピンクや、パープルを含んだピンク、ブラウンを含んだピンク等があります。

また、FANCYの中でも、INTENSEに近いFANCYや、FANCY LIGHTに近いFANCYがあり、どれも色合いが異なり、同じカラーグレードでも色味が全く異なるのがカラーダイヤモンドの魅力であり、ゆえに評価が難しい所でもあります。

その為、例えば 同じサイズ、同じグレードでも値段が倍以上違う等、通常(無色)のダイヤではありえないような事も起こりえます。

上記の図のように、同じFANCY表記でも幅があり、彩度や明度によって実際の色味が異なります。

そしてもちろん値段も変わってきます。

欲しいカラーダイヤモンド(カラーグレード)が安く販売されていても、好みの色と異なる場合もございますので、価格が安いからと言ってすぐに飛びつくのはやめましょう。

カラーダイヤモンドは、実物の色をしっかり確認してからのご購入がおすすめです。

最も価値の高いレッドダイヤモンド

このように多種の色があるカラーダイヤモンドの中で、一番稀少なカラーは『レッドダイヤモンド』

レッドダイヤだけは『FANCY』の評価しかなく、FANCY RED、FANCY PURPLISH REDなどがあり、文字通り「赤いダイヤモンド」で、天然の物はまず見かけません。

ごくまれに市場に出回りますが、0.3ctサイズでも超高級車やマンションが変えるような価格です!!

レッドダイヤモンドよりも希少なダイヤ

しかし、色の種類で見ればレッドダイヤが一番稀少ですが、個体の希少さで見た場合はレッドダイヤよりもレアなダイヤもあります。

それは、FANCY VIVID ORANGEダイヤ

オレンジダイヤ自体は比較的に数は多いですが、純色のビビッド表記のオレンジダイヤだけは、レッドダイヤよりも見る機会が少ないのが現状。

見かけたらぜひ教えてください(笑)

JKダイヤでは、多様なカラーダイヤも、色の希少性や本来の価値をしっかりと判断し、販売/買取を行っております。

カラーダイヤモンドについてのご相談や売買など、何かございましたらJKダイヤまでぜひお声掛けください。

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この記事の監修

宝石業界でキャリアを積んできましたJKYです。GIA(米国宝石学会)認定のGG(宝石鑑定士)資格を持ち、卸売・小売・バイヤー・EC運営と幅広く経験。現在はJKダイヤのEC事業責任者として活動中です。

20代前半から宝石の世界に飛び込み、その魅力に取り憑かれて早20年。仕事だけでなく個人でもレアストーンを集めては眺めるという、筋金入りの宝石マニアです。埼玉県出身の40代で、最近はクラフトビールにハマってます。家族とキャンプに行くのが夢という、意外と庶民的な一面も。

このブログを通して、宝石の本当の魅力と正しい知識を、わかりやすくお届けしていきます!

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